布団 乾燥 クリーニング

夏は高温多湿で、冬は寒く乾燥している日本の睡眠環境では、1年中、カビという脅威と戦わなくてはなりません。特に、フローリングに布団を直敷きしているのなら尚更です。

布団が湿気る理由は、大きく分けると以下の2つです。

  1. 体温、寝汗、気化熱(蒸気の汗)により布団の上面が暖かく湿った環境になるため
  2. フローリングからの冷気(床冷え)で布団の底面が冷えるため

夏場は、部屋自体が暑く湿度が高くなるだけでなく、寝ている人がより多くの汗をかくため布団・マットレスが湿気ることが増えるのです。

布団が湿気ることで生じる2つの弊害が、カビとダニです。

カビ:カビが発生し胞子を吸引したり接触してしまうことで、多くのアレルギー疾患、感染症が生じる恐れがあります。

ダニ:ダニに噛まれたり刺されたりする直接的な被害だけでなく、ダニアレルゲン(ダニの死骸、糞、抜け殻など)によるアレルギー疾患の恐れがあります。

カビとダニはどちらも高温(20~30℃)多湿(70%以上)を好みます。さらに、人から出る老廃物(フケ、皮脂、皮膚)が大好物の餌となります。そのため、湿気った布団は格好の生息地となります。そのため、布団の湿気対策は健康上とても大切です。

対策としては

  • 布団は極力毎日押し入れにしまう:
    布団をフローリングに敷きっぱなしにしていると湿気がたまりっぱなしになるので、出来るだけ毎日押し入れにしまうようにしましょう。
  • 布団をしまう前に半分裏返しにしたまま換気する:
    朝起きたときの布団は寝汗や結露により湿っています。そのため、布団をすぐに押入れにしまうと押入れの中の湿度を高めることになるので、20~30分ほど布団をめくったままにして乾燥させましょう。

 

布団は週に一回日陰干しをする。手間がかかりますが布団の除湿をする上で効果が高い方法です。湿気りがちな時期には週に1度以上の頻度が理想的です。風通しのいいところで行うと効果的です。

実際のところ、これらのお手入れをきちんと布団にできれば、ダニ・カビ予防としてはほぼ完璧です。

とはいえ、このようなお手入れは面倒だったり、体力的にキツイということもあると思います。そのような場合には、湿気対策グッズを活用しましょう。