忙しい毎日を過ごしているとつい忘れてしまう洗濯物。洗ったまま洗濯機の中で放置してしまった、なんて経験は多くの人が身に覚えがあるのではないでしょうか。
干し忘れた洗濯物からむわっとした嫌な悪臭が発生する主な原因は、雑菌の一種である「モラクセラ菌」の増殖が挙げられます。悪臭の原因はモラクセラ菌だけではありません。干し忘れた洗濯物は汚れや洗剤のカス、水分などでカビや雑菌が増殖しやすい環境になっています。それらのカビ・雑菌が増える過程でも、悪臭を生む物質が生成されてしまうのです。
洗濯物の干し忘れと言っても、数時間から一晩まで色々ですよね。干し忘れた!と気づいた時、どのくらい経っていたら洗い直した方がいいのでしょうか。洗濯物に付着した雑菌は洗い終わった瞬間から徐々に増えていきますが、湿度60~80%、温度20~30度の環境で爆発的に増殖します。この環境に近ければ近いほど、干し忘れた洗濯物を洗い直さなければならないタイムリミットも短くなります。
洗濯物の干し忘れに注意しようと思っても、忙しい時はつい放置してしまうこともありますよね。もし洗濯物を干し忘れて衣類から悪臭が発生してしまったら、そのまま洗うだけでは臭いが落ちないかもしれません。
そういう時には沸騰したお湯の中に数分泳がせる「煮洗い」や、酸素系漂白剤と洗剤をぬるま湯に混ぜて衣類をつけておく「漬け置き洗い」で衣類の雑菌を退治しましょう。これらを行ってから通常の洗濯をすれば悪臭が取り除きやすくなります。
いずれの場合も、素材や取扱い表示をよく確認の上、実行しましょう。