布団の良いコンディションとは、簡単に言うと「買った時のようなフカフカな状態」です。安心して体を休めることができます。
一方、布団の悪いコンディションとは「湿気がたくさん溜まった状態」です。人は寝ている間に多くの汗をかくため、実感はなくても、使うたびに布団は寝汗をどんどん吸い続けます。こうして湿気が溜まった布団は、そのままにしておくと悪臭を放ち、ダニ・カビの温床に。これは布団にとって最悪のコンディションで、布団自体の寿命も縮まってしまいます。
布団の大敵は湿気です。だからこそ必要になるのが「布団干し」。定期的に干すことで布団の湿気をとり、フカフカな状態を保つことができるのです。さらに、綿の弾力性や羽毛の保温性など、素材本来の特徴を長持ちさせ、布団自体の寿命も長くすることにも繋がります。
布団を干す頻度を増やし過ぎると、かえって布団を傷めてしまう可能性があります。基本的に布団干しは週1回程度、干し時間は表・裏それぞれ1~2時間程度を目安とするとよいでしょう。
- 合繊(ポリエステル)布団……週1回程度。片面の干し時間は、夏なら約1~1時間半、春・秋は約1~3時間、冬は約2~3時間。
- 綿布団……湿気を含みやすいため、週2回程度干すのがおすすめ。片面の干し時間は、夏なら約1時間、春・秋は約1~2時間、冬は約2時間。
- 羽毛布団……月1回程度。片面の干し時間は、夏なら約30分~1時間、春・秋は約30分~1時間半、冬は約1~1時間半。
- 羊毛布団……月2回程度でOK。片面の干し時間は、夏なら約1時間、春・秋は約1~2時間、冬は約2時間。