カビ対処方法、シーツ、布団

カビが生えやすいのは、どのような所だと思いますか?掃除の行き届いていない、じめじめした場所というイメージがあるのではないでしょうか。
カビが生えてしまう条件は、適度な湿度と温度、養分となるゴミが揃ったときです。では、布団はどうでしょうか。人は一晩でコップ一杯程の汗をかきます。汗はシーツを通り布団に吸収されるので、布団に湿気が蓄積されていきます。また、人の体温で布団が適度に温められるのも、カビが発生しやすい原因となります。そして、目には見えにくい皮脂や髪の毛、フケやダニを養分として布団でカビは繁殖してしまうのです。このように、実は布団はカビが生えやすい環境なのです。

布団にカビが生えてしまったときの対処方法を紹介します。

敷き布団は、家庭で丸洗いすることは難しいです。重曹を使って拭き取るようにしましょう。

まず、スプレーボトルに水300mlと重曹大さじ2を入れてよく混ぜます。混ざったらカビにスプレーして3分置きましょう。その後、カビをつまみ取るように拭き取ります。拭き終わったら、消毒用エタノールで滅菌しましょう。消毒用エタノールをカビかけて5分置いたあと、叩くように拭き取ります。最後に水でよく拭きあげておしまいです。
重曹でカビが落ちなかった場合、カビ除去スプレーという方法もあります。
カビ除去スプレーは、色落ちの可能性があるので、布団に使用する前に目立たないところで色落ち確認をするようにしましょう。色落ち確認ができたら、カビにスプレーし30分おきます。その後の水ぶきは不要です。一度でカビが落ち切らなかったときには、数回繰り返してください。カビが落ちたら、よく乾燥させてください。

布団カバーやシーツは、丸洗いでカビを撃退することができます。
まずは、酸素系漂白剤を使うやり方です。液体の酸素系漂白剤を規定量水に溶かし、カバーやシーツを浸けこみます。1時間ほど浸け置きしてから、洗濯機にかけましょう。酸素系漂白剤であれば、色柄物にも使えます。
真っ白のカバーやシーツの場合は、衣料用塩素系漂白剤も使うことができます。衣料用塩素系漂白剤を規定量水に溶かし、カバーやシーツを1時間ほど浸けこみます。その後、洗濯機に掛けて終了です。塩素系漂白剤は強い洗剤なので、必ずゴム手袋やマスクを付けて、換気をしながら作業してください。脱色してしまうので、色柄のものには使わないようにしましょう。

布団にカビを生やさないようにするためには、湿気をこもらせないこととゴミをきれいにすることが重要になります。
湿気を減らすには、通気性を良くして風を通すことが一番です。天気の良い日に、布団を天日干しするようにしましょう。また、布団を直に畳みやフローリングに敷くのではなく、すのこを間に挟むと風通しがよくなります。すのこではなく、吸湿シートをしいても湿気対策になりますね。
布団に付いた垢やフケ、ダニを減らすには、布団に掃除気をかけることが一番です。布団用掃除機が無いときには、普通の掃除気のヘッドを布団用に換えて使用するのがオススメです。加えて、一週間に一度はシーツを洗濯すると、しみ込んだ皮脂や汗をきれいにすることができます。
仕事や育児で忙しい人も多いと思いますが、出来ることを少しずつでも実践していけば、毎日快適な布団で眠ることができます。